先日、宮の沢児童会館にて、花ボランティアの会で、
子供たちへの花体験をしてきました。
「花を通じて生命の尊さを伝える」
という活動です。
様々な社会的な事件、いじめ、引きこもり、ニートなど、
今現在の日常ともなりつつあるこの問題は深刻化しています。
そんな中、私が花で出来ることはなにか、そう考え三年前からはじめたこの活動。
今回は、1年生から6年生の子供9名と、何人かのお母様とご一緒に
花体験をしていただきました。
切り花は切られても生きています。
人間で言うと、余命を宣告されたのと同じです。
ですから、サイクルが早く、
生命というものをより一層身近に、または動物を飼うことよりもわかりやすく説明できます。
花への思いやり、慈しみ、心遣い、ごみの後始末。
それらを体験することによって、子供たちはとても素直な笑顔をみせてくれます。
そしてその花をこの人に見せてあげたい・・という思いが生じます。
家族に持ち帰り、作品を見せたとき、自分の作ったものが喜ばれ、
褒めてもらえる。
その相手の笑顔を見たとき、純粋な心で子供たちは
自分の自信や誇りを得ます。
この体験がきっかけとなって、ほかの事への意欲ややる気にもつながるのです。
そして周りの人に対しての思いやりや慈愛の心が芽生えます。
そうした変化をまじかで見るたびに心が洗われる想いです。
これは私の教室、イベントでも同じことです。
大人になってからもおなじなのです。
逆に自分の中にこもってしまう心を持っている方もいらっしゃいます。
花に向かうとそれを開放することができます。
その変化もまた一瞬で劇的です。
今回は花農家の方のご好意で、
市場ではねられてしまう規格外の花たちを再生利用したい、というかねてからの夢も
実現し、不ぞろいでも、とっても素敵な花たちが私と一緒に
子供たちのところに来てくれました。
ひまわりは、花びらが短く咲いていないところもあるものでしたが、
「さむいよ~って、こんなにかじかんだのよ。」と説明すると、
子供たちは優しいまなざしでそのひまわりを大事そうに見つめていました。
「これらは市場には受け付けてもらえずにはねられてしまうんです。
でもこのハネ品は規格外だけれど、
こんなにきれいで、個性があって、ひとつひとつ素敵なんです。」
ということを館長さんに説明したところ、
「今の学校のようですね・・」
とぽつりとおっしゃっていたのが印象的でした。
そんな素敵な個性ある花で、子供たちが生き生きと輝いた目で作品を自由に作って、
うれしそうに家に持ち帰る様子を見て、
私は、花たちもどんなに喜んでいるだろう・・と
そんなことを思い、胸が熱くなった、そんな一日でした。
一生のうち、何人のかたにこの体験をしていただけるだろう・・とそんな気もします。
どこへでも飛んでいきますので、お声をかけてください。
花体験を通じて、これからの人生を生きていくうえでの
何らかのきっかけとなればと願って・・・。